【条件(P31〜 認識の小道)】
・まずはじめは人間の心情生活全体に、尊敬するに値する全てのものへの畏敬、という基本的な気分が照り輝く。
このただ一つの基礎感情が魂の生活全体の中心点になる。
太陽が全てのものに生気を与えるように、畏敬の念が神秘学徒の魂のいとなみ全体に生気を与える。
・魂の養分としての尊敬、敬意、畏敬などの感情は魂を健全で力強いものにし、特に認識活動に活力を提供する。
・認める価値があるものを過小評価したり、軽蔑したり、反感をそれに感じたりすることは、
反対に認識活動を麻痺させ、不活発にする。
・常に豊かな内面生活が、外から印象を受け取る際に、主導権を持ち続けるべき
・自己の体験した事柄、外界が開示してくれた事柄の余韻を全くの孤独の静けさの中で思い出として響かせるべき
・「あなたの求めるどんな認識内容も、あなたの知的財宝を蓄積するためのものなら、それはあなたを進むべき道からそらせる。
しかしあなたの求める認識内容が人格を高貴にし世界を進化させるためのものであるなら、それは成熟への途上で
あなたを一歩前進させる」
【内的平静(P37〜)】
・認識の道の始めに、「畏敬の小道」と「内的生活の開発」という二つの行
・神秘学者は他の誰よりも人間の独立性を尊重し守護しようとする
・実践的規則の中の最初の一つ
「内的平静の瞬間を確保し、その時間の中で本質的なものと、非本質的なものとを区別することを学べ」
・この規則のために、毎日五分だけでも十分
・神秘学徒は特定の時間の中だけでも、自分自身を他人であるかのように見る能力を身につけなければならない
批評家の冷静さを持って、自分自身を観察しなければならない
内的平静を持って達観する時、本質的なものが非本質的なものから区別される
苦悩も悦楽も、どんな思考内容もどんな決断も、このような態度で自分に向き合う時には別の現れ方をする
・すべての人間はそのいわば日常の人間の他に、高次の人間をもその内部に担っている
高次の人間は目覚めさせられるまではいくらでも隠れたままでいる
各人の中に微睡んでいる高次の能力もまた、高次の人間が目覚めぬ限りは、隠れたままの状態を続ける
・神秘学徒の生活態度の中に、人生を充実させ促進させるような考えがあとからあとから、
これまでの衰弱と抑圧をもたらす考えの代わりに、現れてくる
・目立った進歩もなしに数年間努力を続けるという場合も稀ではない
しかし絶望せずに平然と努力を続ける人の多くが、全く突然に「内的な勝利」を獲得してきた
・人は常に経験するであろう、真の知者が常に最も謙虚な人であることを
・どんな人の中にも自己を認識し、自己を直観する能力が具わっている
必要なのは正しい手段を選ぶということだけ
【霊界参入の三段階(P53〜)】
・霊界で方位を正しく定めるには、
感情や思考が、物質界での机や椅子とまったく同じ、
現実的な事実なのだという意識を身につけること。(P59)
・間違った感情や思考を持つのをやめることで
さまざまな目覚めが・・・
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